夫婦・パートナー

夫に求められない…なぜ?夫が営みを避ける理由5つと夫婦でできる小さな一歩

夫から求められなくなって、自分に魅力がなくなったのかと不安になっていませんか。夫に求められないとさびしく感じるのは、恥ずかしいことでも珍しいことでもありません。夫が営みを避ける理由5つ・営みの手前で夫婦でできる5つの一歩・夫への切り出し方・専門家に相談する目安を解説します。

36.5°編集部編集部約10分で読めます

夫から求められなくなって、自分に魅力がなくなったのかと不安になっていませんか。夫に求められないとさびしく感じるのは、恥ずかしいことでも珍しいことでもありません。

結論からお伝えすると、夫が営みを避ける理由の多くは妻の魅力ではなく、夫の疲れ・体の変化・関係が「家族」に変わったことなど、夫の側で起きていることにあります。

寝室で背を向けられる。こちらから近づいても、やんわりかわされる。「もう女性として見られていないのかな」と、ひとりで考え込んでしまう夜もあるかもしれません。

この記事は、36.5°編集部が日本性科学会の定義と日本家族計画協会の公的調査をもとに作成しました。夫が営みを避ける理由5つ・営みの手前で夫婦でできる5つの一歩・夫への切り出し方・専門家に相談する目安を解説します。

目次

夫に求められないのはあなただけではない

日本性科学会は、セックスレスを「特別な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1か月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合」と定義しています【出典:日本性科学会】。

日本家族計画協会の「男女の生活と意識に関する調査」(2016年)では、既婚者の47.2%がこの定義でセックスレスに当てはまると報告されました【出典:日本家族計画協会「第8回 男女の生活と意識に関する調査」2016年】。既婚夫婦のおよそ半分が、営みのない状態を経験していることになります。

つまり「夫に求められない」は、あなたの魅力の問題として片づけられるものではなく、多くの夫婦が通る道です。さびしい、くやしい、不安。そう感じること自体は、夫を大切に思っている証拠でもあります。

夫が営みを避ける理由5つ

夫に求められないとき、妻は「自分のせい」と考えがちです。けれど、夫の側では別のことが起きているかもしれません。よくある5つの理由を見ていきましょう。

1. 仕事の疲れで、気持ちが体に追いついていない

同じ日本家族計画協会の調査で、セックスレスの理由として男性に最も多かった回答は「仕事で疲れている」でした【出典:日本家族計画協会「第8回 男女の生活と意識に関する調査」2016年】。

30〜40代は責任が増え、帰宅後は「何もしたくない」状態になりやすい時期です。営みへの気持ちが消えたのではなく、気持ちを向ける余力が残っていない、と考えられます。

2. 「家族」になったことで、求め方がわからなくなった

結婚して年数がたち、子どもが生まれると、夫の中で妻の位置づけが「恋人」から「家族」に変わることがあります。

これは愛情が減ったのではなく、関係が深まった結果でもあります。ただ、家族として大切に思うほど、「求めるのは申し訳ない」「今さら照れくさい」と感じて、きっかけを作れなくなる夫は少なくありません。

3. 断られた経験が、夫の中で小さな傷になっている

産後や育児で忙しい時期に、妻が営みを断るのは自然なことです。けれど夫の側は、断られた経験を「自分は求められていない」と受け取り、次に誘うことをやめてしまう場合があります。

お互いに「相手から求められない」と感じたまま、どちらも動けなくなる。これは多くの夫婦で起きるすれ違いです。

4. 体の変化や不調(加齢・男性更年期・ED)

40代以降は、男性ホルモンの低下による意欲の変化や、勃起に関する悩み(ED)が出てくることがあります。本人が「うまくいかなかったらどうしよう」と不安になり、営みそのものを避けるケースもあります。

夫はこうした悩みを妻に話しにくく、黙って距離を取ることが多いものです。「求められない」の裏に、夫の側の体の変化が隠れている可能性は、頭の片すみに置いておきたいところです。なお、この記事の内容は医療的な診断ではありません。気になる症状が続く場合は、泌尿器科や男性更年期の専門外来に相談してください。

5. 日常の触れ合いと会話が先に減っていた

営みは、いきなりなくなるわけではありません。多くの場合、その手前にある「手をつなぐ」「おやすみを言う」「今日あったことを話す」といった小さな触れ合いが先に減っています。

会話が業務連絡だけになり、体に触れる機会がなくなると、営みへのハードルだけが高くなります。「求められない」は、営みの問題というより、日常のつながりの問題として現れていることも多いのです。

自分を責めなくていい3つの理由

夫に求められない日々が続くと、「太ったから」「老けたから」と自分の外見を責めてしまいがちです。けれど、上で見た5つの理由のうち、妻の外見が原因と言えるものはひとつもありません。

自分を責めてしまう考え実際に起きていること(多くの場合)
「女性としての魅力がなくなったから」夫の疲れ・照れ・体の変化など、夫の側の事情が中心
「私が過去に断ったから」産後や多忙期に断るのは自然なこと。すれ違いは両方で起きている
「うちだけおかしい」既婚者の47.2%がセックスレスに当てはまる(2016年調査)

ひとつめの理由は、原因の多くが夫の側にあること。ふたつめは、断った経験があるとしても、それは「そのとき必要だったこと」であること。みっつめは、同じ状況の夫婦が半数近くいることです。

まずは「私が悪いわけではない」と、自分に言ってあげるところから始めてみてください。

営みの手前で夫婦でできる5つの一歩

夫に求められない状況を変えたいとき、いきなり営みを目指す必要はありません。「話し合う」の前にある、「営みの手前」に戻る小さな一歩を、今日できるものから順に紹介します。

1. 寝る前の「おやすみ」と一度の触れ合いを戻す

最初の一歩は、言葉と触れ合いをひとつずつ戻すことです。「おやすみ」と声をかけて、肩や手に一度だけ触れる。それだけで十分です。

毎日続けると、「触れることが特別ではない」状態に戻りやすくなります。営みを意識させない触れ合いが、ハードルを下げる土台になります。

2. 夫の「疲れ」をねぎらう言葉を先に置く

求められないさびしさは、つい「どうして何もしてくれないの」という責める言葉になりがちです。その前に、「最近、仕事大変そうだね」と夫の状態を見ている一言を置いてみてください。

夫の側に「わかってもらえている」感覚が生まれると、距離を縮める余裕が戻りやすくなります。

3. ふたりだけの時間を15分つくる

子どもが寝たあとの15分、テレビを消して向かい合う。コーヒーを淹れて、今日あったことを一つずつ話す。それだけで、「家族の連絡係」から「ふたり」に戻る時間になります。

11月22日の「いい夫婦の日」のような記念日を、15分の時間を作るきっかけに使うのもひとつの方法です。特別なことをする必要はなく、「今日はふたりで話す日にしよう」と口に出すだけで構いません。

4. 「求める側」をあなたから引き受けてみる

「求められたい」という気持ちがあるとき、こちらから求めるのはくやしく感じるかもしれません。けれど、夫の側も「断られたらどうしよう」と同じ不安を抱えている可能性があります。

営みではなく、「今日は隣で寝てもいい?」「ちょっとだけくっついていい?」と、小さなお願いから始めてみてください。どちらかが先に一歩を出さないと、すれ違いは動きません。

5. 「営みの話」ではなく「ふたりの話」として切り出す

ある程度触れ合いが戻ってきたら、気持ちを言葉にしてみましょう。ここで大切なのは、営みの有無を問いただすのではなく、「あなたとつながっていたい」という気持ちとして伝えることです。切り出しの言葉は次の章で紹介します。

夫への切り出し方|そのまま使える話し合いの台本

タイミングは、お互いに疲れていない休日の昼間や、散歩中などの「並んで歩いているとき」がおすすめです。寝室で、営みを断られた直後に話すのは避けましょう。

切り出しの言葉の例

「最近、あなたと手をつないだり、くっついたりすることが減ったなと思って。私はそういう時間がまた少しあるとうれしいんだけど、あなたはどう思ってる?」

ポイントは3つです。「営みがない」ではなく「触れ合いが減った」と、手前の話から始めること。「私は〜がうれしい」と自分の気持ちを主語にすること。最後に「あなたはどう?」と、夫の気持ちを聞く余白を残すことです。

避けたいNGワード

避けたい言葉夫に伝わりやすい受け取り方
「どうして求めてくれないの?」責められている・できていないと言われている
「もう私に興味ないんでしょ」答えを決めつけられている
「ほかの夫婦はもっと…」比べられている・夫として足りない

夫が黙ってしまっても、「今すぐ答えなくていいよ。話せてよかった」と一度終えて構いません。話題にできたこと自体が、ふたりにとって大きな一歩です。

やってはいけないNG行動

1. 夫のスマホや行動を疑って確かめようとする

求められない理由を「ほかに相手がいるから」と結びつけて、スマホを見たり行動を探ったりすると、夫の側に「信頼されていない」感覚が残ります。不安があるなら、確かめる前に、不安そのものを言葉にして伝える方が、関係を守りやすくなります。

2. 体型や外見を急に変えて「試す」

自分を磨くこと自体は素敵なことですが、「これで求められなければ終わり」と自分を試すような動機にすると、結果が出なかったとき、さらに深く傷ついてしまいます。

3. 営みの有無だけで夫婦の愛情を測る

営みは夫婦のつながりの一部であって、すべてではありません。手をつなぐ、話を聞く、ねぎらう。その積み重ねの先に営みが戻る夫婦は多く、順番を逆にしないことが大切です。

どうしてもつらいときの選択肢

夫婦でできる次の一歩は、「おやすみ」と一度の触れ合いを戻し、15分のふたりの時間を作り、「触れ合いが減った」という手前の話から気持ちを伝えてみることです。

それでも夫の反応が変わらない、あるいは夫の側に体の不調が疑われる場合は、専門家に頼ることも選択肢のひとつです。

  • 夫の体の変化(意欲の低下・EDなど)が疑われるとき:泌尿器科、男性更年期(メンズヘルス)外来。この記事は医療的な診断ではないため、具体的な判断は医師に相談してください
  • 気持ちのすれ違いが大きいとき:夫婦カウンセリング(公認心理師・夫婦カウンセラーなど)。ひとりで受けられるところも多くあります
  • 自分の不安やさびしさが日常に影響しているとき:自治体の女性相談窓口や、心療内科

それでもひとりで抱えてしまうときは、まず今の自分の気持ちと、夫との関係の状態を言葉にしてみませんか。

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夫に求められないことについてよくある質問

夫に求められないのは妻に魅力がないからですか?

多くの場合、違います。2016年の調査で男性がセックスレスの理由に最も多く挙げたのは「仕事で疲れている」でした【出典:日本家族計画協会、2016年】。関係が「家族」に変わったこと、過去に断られた経験、体の変化なども重なります。妻の外見を直接の原因とする根拠は、この調査には見られません。

夫が求めてこないのは浮気のサインですか?

求められないことだけを理由に浮気と判断するのは早計です。疲れ・照れ・体の変化のほうが、理由としてはよくあります。不安があるなら、行動を探るのではなく、「最近さびしく感じている」と不安そのものを伝える方が、関係を守りやすくなります。

夫に求められないとき、自分から誘ってもいいですか?

もちろん構いません。夫の側も「断られたらどうしよう」と不安を抱えていることが多く、どちらかが一歩を出さないとすれ違いは動きません。いきなり営みではなく、「隣で寝てもいい?」といった小さなお願いから始めると、お互いの負担が軽くなります。

何か月求められなければセックスレスですか?

日本性科学会の定義では、特別な事情がないのに1か月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合をセックスレスとしています【出典:日本性科学会】。ただし期間よりも、「ふたりがその状態をどう感じているか」のほうが大切です。

夫のEDが疑われるとき、妻はどう切り出せばいいですか?

「できないの?」と直接聞くより、「最近疲れてない?体の調子が心配で」と、体調全体を心配する言葉から入ると、夫が話しやすくなります。受診は本人の意思が大切なので、「一緒に調べてみようか」と並走する姿勢で伝えてみてください。この記事は医療的な診断ではないため、具体的な判断は医師に相談してください。

まとめ|夫に求められないのは、あなたの魅力の問題ではない

夫に求められないとさびしく感じるのは、夫を大切に思っているからこそです。そして、その理由の多くは、夫の疲れ・照れ・過去のすれ違い・体の変化など、夫の側で起きていることにあります。

今日からできるのは、「おやすみ」と一度の触れ合いを戻すこと。15分のふたりの時間を作ること。そして、「触れ合いが減った」という手前の話から、「私はそういう時間がまたあるとうれしい」と気持ちを伝えてみることです。

営みは、ふたりのつながりの結果として戻ってくるものです。順番を急がず、小さな一歩から始めてみてください。

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