夫婦の倦怠期チェックリスト10項目|該当数でわかる今の状態と抜け出し方
「嫌いではないのに、夫と一緒にいても何も感じない」「会話は子どもと家事の連絡だけ」——そんな思いを抱えていませんか。結婚して何年かたった夫婦にとって、倦怠期は珍しいものではありません。この記事では、夫婦の倦怠期を行動ベースで確かめる10項目のチェックリストと、該当数別の読み解き、3タイプ別の抜け出し方を解説します。

「嫌いではないのに、夫と一緒にいても何も感じない」「会話は子どもと家事の連絡だけ」——そんな思いを抱えていませんか。結婚して何年かたった夫婦にとって、倦怠期は珍しいものではありません。この記事では、夫婦の倦怠期を行動ベースで確かめる10項目のチェックリストと、該当数別の読み解き、3タイプ別の抜け出し方を解説します。
先に結論をお伝えすると、倦怠期チェックで大切なのは「何個当てはまるか」より「どの項目に偏っているか」です。偏りが分かれば、夫婦で取り組む最初の一歩が決まります。
目次
夫婦の倦怠期は珍しいことではない
「結婚して10年、ときめきがないのは自分たちだけでは」と感じていないでしょうか。そう感じるのはあなただけではありません。
倦怠期そのものを数えた公的統計はありませんが、夫婦関係が揺れやすい時期は数字に表れています。厚生労働省の人口動態統計(令和5年・概数)では、年間の離婚183,808組のうち、同居期間5年以上20年未満の夫婦が76,898組と全体の約4割を占めています【出典:厚生労働省「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況」】。
もちろん、離婚にいたる夫婦はごく一部です。ただ、この時期は仕事の責任が増え、子育てや親の介護が重なり、夫婦の時間がいちばん削られやすい時期でもあります。倦怠期は「愛情が消えた証拠」ではなく、「生活に関係のメンテナンスが追いついていないサイン」と考えるほうが実態に近いでしょう。
似た言葉と混同しやすいので、この記事での使い分けを先に整理しておきます。
| 言葉 | この記事での意味 | 見分けるポイント |
|---|---|---|
| 倦怠期 | 嫌いではないが、新鮮さや関心が薄れている状態 | 一緒にいることは苦ではない |
| 冷め | 相手への関心そのものが減り、関わりたくない気持ちが出ている状態 | 一緒にいる時間を避けたくなる |
| 仮面夫婦 | 外から見える関係は保ちつつ、内側の会話や感情のやりとりがほぼ止まっている状態 | 人前と二人きりで態度が大きく変わる |
このチェックリストが扱うのは、いちばん上の「倦怠期」です。下の2つに近いと感じる場合も、まずはどこが細くなっているかを言葉にするところから始められます。
夫婦の倦怠期チェックリスト10項目
ここからがチェックリストです。「気持ち」ではなく「ここ1か月の行動」で答えてください。気持ちは日によって揺れますが、行動は目に見えるので、夫婦で同じ基準で確かめられます。
当てはまる項目の数を数えながら読み進めてみてください。
会話に関する項目(1〜4)
- ここ1週間、夫と「連絡事項」以外の話をした記憶がない(子どもの予定、買い物、お金の話だけで終わっている)
- 夫の今日の出来事を、ひとつも知らない(何があったか聞いていないし、聞かれてもいない)
- 「ありがとう」「おつかれさま」を、この1週間で口にしていない(心の中では思っていても、言葉にしていない)
- 夫の話を、スマホを見ながら聞いている(顔を上げて聞いた場面を思い出せない)
触れ合いに関する項目(5〜7)
- 手をつなぐ、肩に触れるなどの軽い触れ合いが1か月以上ない(営みの有無とは別に、日常のスキンシップがない)
- 寝る時間や場所が別々で、おやすみの一言もない(別室自体は問題ではなく、「言葉がない」かどうかを見ます)
- 夫と目が合うと、そらしてしまう(意識的に避けているわけではないのに、見つめ合うのが気まずい)
時間に関する項目(8〜10)
- ふたりだけで出かけたのは1年以上前(子どもや親を含まない、夫婦だけの外出)
- 休日は同じ家にいても、別々の部屋で過ごしている(一緒にいる時間が「同じ空間にいるだけ」になっている)
- 夫の予定を、1週間先まで把握していない(お互いの予定を共有する習慣がなくなっている)
該当数別の読み解き|0〜3・4〜6・7〜10
該当数が出たら、次の3段階で読み解いてみましょう。繰り返しになりますが、これは医療的な診断ではなく、夫婦の「今」を言葉にするための目安です。
| 該当数 | 今の状態の目安 | 最初の一歩 |
|---|---|---|
| 0〜3個 | 関係の土台は残っている。忙しさで一部が細くなっている段階 | 細くなった1項目を「今週だけ」意識して戻す |
| 4〜6個 | 倦怠期の入り口。生活は回っているが、夫婦としての接点が減っている | 偏っているタイプを特定し、タイプ別の対処法を1つ試す |
| 7〜10個 | 接点がほぼ生活連絡だけになっている。放っておくと「同居人」の関係に固定されやすい | ひとりで立て直そうとせず、夫にチェックリストを見せるところから始める |
0〜3個:土台は残っています
3個以下なら、関係の土台はしっかり残っています。倦怠期は小さな習慣が1つずつ抜け落ちることで進むので、該当した項目を1つだけ選び、今週中に元に戻してみてください。
4〜6個:倦怠期の入り口にいます
4〜6個は、多くの夫婦が「なんとなく冷めてきた」と感じ始める段階です。生活は問題なく回っているので見過ごされやすく、該当項目が「会話」「触れ合い」「時間」のどこに偏っているかを見ることが大切です。
7〜10個:接点が生活連絡だけになっています
7個以上なら、夫婦の接点がほぼ「業務連絡」だけになっている状態です。ひとりで頑張って戻そうとしても、相手の反応が薄くてさらにつらくなりがちです。
ただし、手遅れということではありません。この段階の夫婦ほど「お互いに同じことを感じていた」と分かった瞬間に空気が変わることがあります。まず夫にこのチェックリストを見せることから始めてみてください。
タイプ別の対処法|会話・触れ合い・時間のどこが細いか
該当した項目の番号を見てください。1〜4が多ければ「会話が細い」タイプ、5〜7が多ければ「触れ合いが細い」タイプ、8〜10が多ければ「時間がない」タイプです。
複数にまたがる場合は、いちばん数が多いタイプから手をつけてみましょう。
「会話が細い」タイプ(1〜4が多い)
会話が細くなっている夫婦は、話す気がないのではなく「話す型」を失っていることがほとんどです。業務連絡は型があるので続きますが、雑談には型がないため、忙しくなると真っ先に消えます。
おすすめは、1日1回「連絡事項ではない質問」を決めておくことです。たとえば「今日いちばん疲れたことは何だった」「今日ちょっとよかったことある」のように、答えが一言で済む質問から始めてみてください。
切り出しの言葉の例
「最近、子どもの話しかしてない気がして。今日なにかあった? 小さいことでいいから聞かせて」
答えが「別に」でも、落ち込まなくて大丈夫です。質問を続けること自体が「あなたに関心がある」というメッセージになります。
「触れ合いが細い」タイプ(5〜7が多い)
触れ合いが細くなると、営みの話に直行しがちですが、順番が逆です。日常の軽い接触がない状態で寝室の時間だけ戻そうとしても、お互いに構えてしまいます。
まずは「言葉を添えた軽い接触」を1日1回に戻してみてください。出かける前に肩に手を置いて「いってらっしゃい」、寝る前に「おやすみ」と声をかけるだけで十分です。別室で寝ている夫婦なら、寝室に行く前の一言から始められます。
切り出しの言葉の例
「照れくさいんだけど、寝る前に『おやすみ』って言い合うの、またやらない? それだけでいいから」
触れ合いの話題は、気持ちの温度差がいちばん表に出やすい部分です。相手が乗ってこなくても、「いやがられた」ではなく「まだ慣れていないだけ」と受け取ってみてください。
「時間がない」タイプ(8〜10が多い)
時間がないタイプは、気持ちの問題ではなく、物理的に夫婦の予定が存在しない状態です。このタイプは、気持ちを変えようとするより、カレンダーを変えるほうが早く効きます。
月に1回、30分でいいので「夫婦だけの予定」をカレンダーに入れてみてください。外出でなくても、子どもが寝たあとにお茶を飲む30分でかまいません。大切なのは「予定として存在している」ことです。
切り出しの言葉の例
「来月、ふたりで30分だけ時間とれないかな。出かけなくてもいいから、カレンダーに入れておきたくて」
予定を入れる行為そのものが、「あなたとの時間を優先したい」という意思表示になります。
夫婦で一緒にやってみる使い方
このチェックリストは、夫婦でやるほうが「相手がどう感じているか」を推測しなくて済みます。ただし、いきなり渡すと採点されているように感じる人もいるので、次の順番を試してみてください。
- まず自分の結果を先に見せる。「私は6個だった」と自分から開示すると、相手も答えやすくなります。
- 「どっちが悪い」の話にしない。該当数の差ではなく、「どの項目で意見が違ったか」に注目してください。そこが、お互いの見え方のズレです。
- 決めるのは1つだけ。10項目すべてを直そうとせず、ふたりで「今月はこれ」を1つだけ決めます。
切り出しの言葉の例
「夫婦の倦怠期チェックっていうのを見つけてやってみたら、私は6個当てはまったんだよね。責めたいんじゃなくて、同じものを見て話したいだけなんだけど、よかったらやってみない?」
相手が「面倒くさい」と返しても、それで終わりではありません。「じゃあ、私の結果だけ聞いてくれる?」と、自分の話をする形に切り替えてみてください。
注意|このチェックは医療的な診断ではありません
このチェックリストは、夫婦の今の状態を言葉にするための目安であり、医療的な診断ではありません。
「眠れない」「食欲がない」「気分が晴れない状態が2週間以上続く」といった心身の不調があるときは、倦怠期とは切り分けて、かかりつけ医や心療内科など専門家に相談してください。
また、日常的に怒鳴られる、行動を監視される、お金を自由に使えないといった状況は、倦怠期ではなく安全の問題です。関係改善より先に、配偶者暴力相談支援センター(全国共通ダイヤル #8008)など公的な窓口へご相談ください。
ひとりで抱えないために

「分かってはいたけれど、改めて数字にすると落ち込む」という方もいるかもしれません。それも自然な反応です。
倦怠期の正体は、多くの場合「相手を嫌いになった」ことではなく、「お互いの本音が見えなくなった」ことです。それでも、夫婦ふたりだけで考え続けると堂々めぐりになりがちです。まずは今の自分の本音を、別の角度から確かめてみませんか。
本音診断を受けてみる
36.5°の本音診断は、惹かれ方・距離の縮め方・関係の決め方・関わりのリズムの4軸から既婚者の本音を16タイプに整理するもので、ひとりでも夫婦でも受けられます。同じ本音タイプの既婚者と話せる場(True)もあります。
まとめ|夫婦の倦怠期チェックは「数」より「偏り」を見る
夫婦の倦怠期チェックリストのポイントを振り返ります。
- 倦怠期は珍しいことではなく、生活に関係のメンテナンスが追いついていないサイン
- チェックは「気持ち」ではなく「ここ1か月の行動」で答える
- 該当数は0〜3・4〜6・7〜10の3段階で読み解き、7個以上でも手遅れではない
- 該当した番号から「会話」「触れ合い」「時間」のどこが細いかを見て、1つだけ手を打つ
- 夫婦でやるときは、自分の結果を先に見せ、「どっちが悪い」にしない
倦怠期は、乗り越えた夫婦にとっては「お互いの本音を見直すきっかけ」になった時期でもあります。今日できる小さな一歩を、1つだけ選んでみてください。

その本音を、分かち合える誰かと
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